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2021.08.27 ニュース 

令和3年度 第1回気仙沼ESD/ユネスコスクール研修会

気仙沼市内の幼稚園から小中高の先生が集まり「気仙沼らしい学び」を深める研修会が行われました。同市は持続可能な開発のための教育(ESD )の実践を継続・発展させてきました。第1回研修会のテーマは新学習指導要領が掲げる「持続可能な創り手」を育むカリキュラム・マネージメントと評価の在り方でした。

 

催事名:令和3年度 第1回気仙沼ESD/ユネスコスクール研修会

開催日:2021年6月11日(金)
会 場:気仙沼市中央公民館
主 催:気仙沼市教育委員会、気仙沼ESD/RCE推進委員会
共 催:宮城教育大学、ESD/ユネスコスクール・東北コンソーシアム、

東北ESD活動支援センター

 

◆講話1「ESDカリキュラム・マネージメントと評価」 ~SDGsを視野に入れて~
講師:宮城教育大学高度教職実践専攻(教職大学院)教授 吉田 剛氏

教育課程とは学習指導要領で既定する学校で編成する教育計画であること、カリキュラムとは子どもの学習計画から結果までを含むという言葉の説明から始まりました。主体的・対話で深い学びを実践するために、学習指導要領カリキュラムマネージメントの6項目:①「何ができるようになるか」(到達目標)②「何を学ぶか」(内容)③「どのように学ぶか」(方法)④「一人一人の発達をどのように支援するか}(継続性)⑤「何が身に付いたか」(評価)⑥「実施するために何が必要か」(方策)のお話がありました。地域コミュニティの協力を得ながら学校全体でESDに取り組む教育手法「ホールスクールアプローチ」の効果や意義を教えていただきました。評価のポイントを設定してPDCAサイクルをくり返すことで児童・生徒や教員の意識・行動変容が把握できる等、ホールスクールアプローチの活用ポイントについてお話をいただきました。

◆講話2「山あいからの海洋教育とマルチステークホルダー」
~只見(ただみ)中学校のESD/海洋教育の取組~

講師:福島県只見町立只見中学校  教諭 目黒 英樹氏
只見町には近くに海がなく、日本有数の豪雪地帯です。積もった雪はやがて町内を流れる只見川の水となり海に流れています。地理的に海が遠いため、生徒が海を身近に感じるように海岸清掃の校外学習を実施しました。生徒達は海岸にある大量のゴミを目のあたりにして、自ら「日常生活の中で自分達が何をできるか」を話し合い、特にプラスチック削減に対して「自分達ができること」を考え、古新聞紙から作る新聞レジ袋の作成に取り組みました。地域内で新聞レジ袋を使ってもらえるように近くの店舗を訪問して、「なぜ新聞レジ袋を作成したか」の経緯を説明し理解と協力を得る活動を行いました。プラスチック削減に対する生徒達の真剣な取組みは地域の住民の環境意識の向上につながっていると報告がありました。

 

◆ワークショップ:「気仙沼ESDによるカリキュラム・マネージメントと評価と活かし方
~自校のESD全体計画とカリキュラム設計、評価について考える~」

気仙沼市では未来に必要な価値観と生きる力を「気仙沼・未来創造力」と呼び、これを育むため主体的・協働的で深い学びを目指し教育現場でESDを実践しています。ワークショップでは自校が抱える課題をグループ内で共有し、改善策や解決案を話し合うグループディスカッションが行われました。

◆全体講評: 宮城教育大学 名誉教授 小金澤 孝昭氏

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