2015年9月の国連サミットで採択された「SDGs(持続的な開発目標)」は今年、2023年に「中間年・折り返しの年」を迎えています。東北内での活動の現状を共有しながら、東北全体のこれまでの振り返りを行いました。また、目標達成の年限である2030年までの課題を把握し、取組みの方向性を議論し、具体的な行動発展につなげることを目的としたフォーラムを開催いたしました。
東北ESD/SDGsフォーラム2023~SDGs達成に向けた東北の今と未来~
日 時:2023年12月16日(土)13:00~16:15
開催形式:会場、オンライン配信
会 場:仙台国際センター 会議棟3階 白橿
(住所)宮城県仙台市青葉区青葉山無番地
参 加:会場参加者数 41名
オンライン参加者数 17名 合計58名
主 催:ESD/ユネスコスクール・東北コンソーシアム、環境省東北地方環境事務所、東北地方ESD活動支援センター
後 援:ESD活動支援センター、北海道地方ESD活動支援センター、関東地方ESD活動支援センター、中部地方ESD活動支援センター、近畿地方ESD活動支援センター、中国地方ESD活動支援センター、四国地方ESD活動支援センター、九州地方ESD活動支援センター
♢内容♢
(1)開会・開会あいさつ
東北地方ESD活動支援センター 企画運営委員長 見上一幸氏
(2)主催者活動紹介①
ESDユネスコスクール・東北コンソーシアム 市瀬智紀
(3)主催者活動紹介②
東北地方ESD活動支援センター 鈴木美紀子
(4)基調講演
環境省 大臣官房 総合政策課環境教育推進室 室長 東岡礼治氏(オンライン)
(5)東北6県からの事例紹介
青森県:八戸工業大学第二高等学校・附属中学校 坂上尚子氏
岩手県:一般社団法人ゴジョる 代表理事 菊池隼氏
宮城県:気仙沼海の子プロジェクト 代表 谷山知宏氏
秋田県:大仙市立大曲南中学校 校長 島田智氏
山形県:鶴岡市自然学習交流館ほとりあ副館長兼学芸員 上山剛司氏
福島県:只見町教育委員会 文化スポーツ係 副主幹 目黒英樹氏
(6)パネルディスカッション「2030年を見据えた東北地区の方向性」
ファシリテーター/RCE北海道道央圏協議会 事務局長 有坂美紀氏
パネリスト
・東北地方ESD活動支援センター 企画運営委員長 見上一幸氏
・神田外語大学神田外語大学 グローバル・リベラルアーツ学部教授、教育イノベーション研究センター長、学長補佐 石井雅章氏
・一般社団法人あきた地球環境会議 理事・事務局長 福岡真理子氏
(7)閉会あいさつ
ESD/ユネスコスクール・東北コンソーシアム 市瀬智紀氏
東北6県からの事例紹介では、学校教育だけではなく、社会教育の視点からもSDGsの取組みについてご紹介していただきました。東北6県それぞれの地域の特色を垣間見ることができ、地域のニーズにあった活動の展開により持続可能な社会を目指していることが伺えました。
後半は「2023~2030年までを考える」をテーマにパネルディスカッションを行い、4名の登壇者に議論していただきました。
「ユース」、「地域性」、「学び」のキーワードを軸にSDGsと若者との関わり、SDGsが誕生して良くなったこと、SDGsを達成するために必要なこと、といった話題で議論を深めました。
SDGsを達成するためには、17個ある目標の全てと向き合い、問題を解決することが必要不可欠ではありますが、一つの問題に焦点を当てることで複数の問題解決に近づくことができると気づかされました。
地域の特色を活かした活動がSDGsの達成に貢献しており、東北ならではの地域性に誇りを持って良いと実感するフォーラムとなりました。
2030年のSDGs達成に向けて、夢や希望を強く持てる機会となりました。
会場内では、地域ESD推進拠点にご協力をいただき、ポスターの展示を行いました。それぞれの活動紹介と、フォーラムのテーマに合わせて2030年までの取組みの目標・展望も記載していただきました。
◇ 参加者の声(アンケートより抜粋)
- SDGsの後半を支える知恵が、学校、地域共からたくさん出たことに安心、感心しました。
- ESDの方向が、地域連携から地域協働へとシフトが変化してきていて、多様な団体からの取り組みが生まれてきているところが、素晴らしいと思います。
- SDGsに義務感とか押し付け感を感じる部分が少なからずあったが、今回の実践発表やパネルディスカッションを拝聴して、それが払拭されました。
- 未来を守るのではなく、未来を創る。そう考えると、なんだかワクワクしながらSDGsやESDに取り組んでいけそうです。
- 事例発表において、それぞれの団体が楽しんで取り組めるような工夫やしかけを学ぶことができました。